【外壁塗装】塗料の基本と種類の比較

2023.04.20


・「何を基準に選べばいいか分からない」
・「色以外に違いはあるの?」
・「最も選ばれている塗料の種類は?」

兵庫県で外壁塗装を行っている、大西塗装です。
上記は、お客様よりよくご質問を受ける内容です。

外壁塗装で使用する塗料には、多くの種類が存在します。
しかし、外壁塗装工事の様子を見たことはあっても、塗料の詳しい違いや機能まで知る機会はそうそうありません。

そのため、どの塗料を選ぶことが最適なのか分からず、迷われる方は多くいます。
そこで今回は、外壁塗装の「塗料の基本」やさまざまな視点からの「違い」をご紹介していきます。

同じような疑問をお持ちの方は、ぜひ今後の塗料選びの参考にしてみてくださいね。

塗料を構成する成分



それでは、まずは基本的な塗料を構成する成分について知っていきましょう。

塗料は、『顔料』『樹脂』『添加剤』『水または溶剤』を混ぜ合わせて構成されています。
また、実際に塗装を行うときには外壁に塗膜をつくるために必要な「硬化剤」を加えていきます。

▼顔料

顔料とは、塗料の色彩をつくる着色または無色の粉末のことを指します。
色をつける有機顔料と無色の無機顔料に分かれ、水や油、一般溶剤などにはとけません。

▼樹脂

樹脂は、塗膜の主成分となるものです。
使用される樹脂にも種類があり、何の樹脂を使用するかで塗料のグレードが変わります。

▼添加剤

添加剤は、塗膜を形成するもののひとつです。
「防カビ」や「防錆」など、塗料にさまざまな性能をつけることができます。

▼水または溶剤

水や溶剤は、塗装時に揮発するため塗膜にはなりません。
樹脂類の希釈のために加えられます。

▼硬化剤
硬化剤は、外壁の表面にしっかりとした塗膜をつくるため、塗料に加えられます。

※希釈=溶液に水や溶媒を加えて薄めること

そもそも『塗膜』って何?



外壁に塗装した塗料は、乾燥させることで膜をつくります。
水または溶剤が塗装時に揮発することでできるこの膜のことを「塗膜」といい、外壁を雨水などから守り保護する役割があります。

塗料には『型』がある


実は、すべての塗料には1液型と2液型という2種類の型があります。

塗装をする際、塗膜を形成するために塗料には硬化剤を混ぜて使用していきます。
販売時から塗料に硬化剤が混ざっている塗料を「1液型」。
塗料と硬化剤が別々になっていて、使用する際に職人が硬化剤を混ぜ合わせる必要があるものを「2液型」といいます。

▼1液型の特徴

2液型と比べて、硬化剤を混ぜ合わせる手間がなく、効率的に作業を進めることができます。
また、希釈配分を間違える心配がないため品質を一定に保てます。

2液型のように、塗料をすべて使い切る必要がないところがメリットです。

▼2液型の特徴

都度、硬化剤を混ぜ合わせる必要があるため時間と手間がかかり、硬化剤を混ぜた分の塗料はすべて使い切る必要があります。
しかし、塗装可能な素材が多く、1液型と比較して耐久性が高いことが特徴です。

また、希釈配分を間違えると、塗料の本来の性能が発揮できないケースもあるため注意が必要です。

水性塗料と油性塗料の違い


塗料には、水性塗料と油性塗料が存在します。

水性塗料 油性塗料
・希釈剤の成分は水
・油性塗料と比べ、臭いが少ない
・揮発有機化合物の排出が少ないため環境にやさしい
・外壁塗装に多く使用される
・鉄部やツルツルした材質への塗装には適さない
・希釈剤の成分は「弱溶剤」または「強溶剤」
・弱溶剤は臭いがあり、強溶剤は臭いが強い
・外壁塗装より、屋根塗装のときに多く使用される
・鉄部やツルツルとした材質への塗料として向いている

昔は、水性塗料は油性塗料と比較すると耐久性が低いとされていました。
しかし、昨今では開発技術が進んだことから、両者の耐久性に大きな差はありません。

塗料の種類は増え続けている



塗料の種類は、時代とともに「耐久性が高いもの」や「より高性能な塗料」が増え続けています。
そのため、前回塗装工事を行ったときよりも、より良い塗料が販売されている可能性も……。

外壁塗装の塗替え時期が迫ってきたら、その都度最新の塗料を調べるようにすることがおすすめです。

▼アクリル系塗料

アクリル系塗料は、塗料のなかで最も耐久性が低いものになります。
耐用年数はおよそ6年~8年と、ほかの塗料と比べて短いことが特徴です。
高頻度で外壁塗装工事を行うことになるため、選ぶ際には注意が必要です。

▼ウレタン系塗料

ウレタン系塗料の耐用年数は、およそ7年~10年です。
やわらかい性質があり、雨樋や鉄部などの細かい場所の塗装に向いています。
しかし、外壁全体に使用するにはあまり適していません。

▼シリコン系塗料

シリコン塗料の耐用年数は、およそ12年~15年です。
耐用年数と価格のバランスが良く、外壁塗装の塗料として選ばれやすい種類です。

塗料の種類が多く迷ってしまった場合は、シリコン系の塗料を選択しておけば、まず間違いないでしょう。

▼ラジカル塗料

ラジカル塗料の耐用年数は、およそ14年~16年です。
高緻密幹シールド層で塗膜の劣化を防ぐことが特徴で、耐久性が高く人気のある塗料です。

▼無機塗料

無機塗料の耐用年数は、およそ15年~19年です。
塗料のなかでは価格は高くなりますが、メーカーによって汚れが付着しにくい「超低汚染」などの高性能な塗料が出ています。

外観を長く美しく保ちたいという人に選ばれています。

▼フッ素塗料

フッ素塗料は、耐用年数がおよそ15年~20年と長いことが特徴です。
しかし、価格も高額のため一般住宅ではあまり使用されません。

▼光触媒塗料

光触媒塗料の耐用年数は、15年~20年程度。
外壁に付着した汚れを太陽の光で浮かせ、雨によって洗い流せることが特徴です。

しかし、塗装には技術の持つ職人による施工が必要のため、業者選びの際には注意が必要です。

艶の比較


・艶あり
・7分艶
・5分艶
・3分艶
・艶なし

塗料には、上記のような艶の程度があります。
「艶あり」が最も光沢のある種類で、表面がツルツルしているため汚れが付着しにくいという特徴があります。
7分艶から数字が下がるほど、艶の光沢は少なくなり「艶なし」は光沢がまったくない塗料のことです。

塗料によっては艶ありしか存在しない種類もあり、その場合は光沢をなくすため艶ありの塗料に「艶消し添加剤」を混ぜて光沢をなくしていきます。

艶の程度で仕上がり時の外観の雰囲気は大きく変化するため、慎重に選ぶことようにしましょう。

職人が外壁塗装工事で「厳守すること」



施工不良を起こさないために、外壁塗装工事では「守らなければいけないルール」があります。

▼基準塗布量

塗膜をきちんと形成し、塗料の本来の性能を発揮するためには「基準塗布量」を守る必要があります。

基準塗布量はメーカーによって記載されており、職人はこの基準塗布量を守り、作業を進めていきます。
しかし、悪徳業者のなかには、この基準塗布量を守らず少なく塗料を塗装するような手抜き工事を行う業者も存在するため用心しましょう。

▼気温や湿度、天候

外壁塗装工事では、工事をしてはいけない天候や温度、湿度があります。
雨の日や湿度が85%以上あるなか塗装をしてしまうと、水などが塗料に入り込み施工不良を起こす原因になります。
また、気温が5℃以下の場合も、乾燥するまでに硬化不良が起き、塗料本来の性能を発揮できなくなる恐れがあるため塗装工事を行えません。

そのため状況を正しく判断し、工事に適さない日には中断や延期をする業者は、優良な業者の特徴でもあります。

▼乾燥時間

塗料に必要な乾燥時間は、塗料を販売しているメーカーによって、きちんと記載されています。

「乾燥」の工程は、外壁塗装の持ちを左右する、非常に重要な部分……。
そのため、職人の感覚や勝手に決めた乾燥時間で作業が行われることはありません。

取り扱っている塗料を確認



塗料の種類や塗料を販売しているメーカーは、数多く存在します。
そのため、業者によって取り扱っている塗料は異なります。

事前に業者のホームページやパンフレットなどを確認し、どのような塗料を外壁塗装工事で使用できるのかをチェックしておきましょう。

外壁塗装工事なら『大西塗装』にお任せください!


・日本ペイント株式会社
・関西ペイント株式会社
・大日本塗料株式会社
・水谷ペイント株式会社
・ロックペイント株式会社

大西塗装では、上記のメーカーの塗料を取り扱っております。
ご希望がありましたらその他のメーカーも取り扱い可能のため、お気軽にご相談ください。

当社では、外壁塗装に関する幅広い知識を有する優秀な職人が、丁寧で高品質な施工を行います。
無料でお見積りも承っておりますので、ぜひお問合せをお待ちしております。

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まとめ



いかがでしたでしょうか?
悪質な業者に出会ってしまった場合、高価な塗料を無理矢理進められることもあるため、事前に基本的な知識をつけていくことをおすすめします。

今回の記事によって、あなたの塗料に関する知識が増え、今後比較する参考になりましたら幸いです。


大西塗装
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